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2008年9月14日 (日)

筆文字

最近、会社からの帰宅時。

少し、時間があると、会社のある本町から梅田まで

色んなルートを通って、歩いて帰ることが多い。

その時はできるだけ、大通りを避けて、

たとえば、丼池筋などの大通りから1本入った

比較的細い道を通る。

いつも通って見慣れている通りにはない

色んな発見がある。

大阪で働いて約20年。

自分が知っているのは、この街のごく一部でしかないのだなあ

ということに気付く。

で、そういうふうに道を歩いていると

今まで、まったく知らなかった、お店を多数見つける。

やはり、根が飲んべえなので

居酒屋とかBARとか、そういうお店を見つけると

なんだか、うれしくなる。

まあ、実際に入ることはないのかも知れないが。

で、最近気付いたひとつの傾向。

やたら、看板に筆文字をつかった店が増えた。

ただ、店名表記が筆文字だけなのではない。

いわゆる、○田みつおさん風のメッセージ。

たとえば、「泣いて暮らしても一生、笑って暮らしても一生」

みたいな、半分人生論風なメッセージが書かれている。

で、居酒屋さんなら、片岡○太郎さん描くところの

かぼちゃとか、秋刀魚の絵とかが

「昔おかんがつくった、小芋のたいたん」みたいな

メッセージとともに、描かれている。

こういう店がやたら多くて、

見ているとだんだん、げんなりとしてくる。

みつおさんにも、鶴太郎さんにも、何も思うところはないが

「うるさいなあ、もう」とか思ってしまう。

大阪の飲食店の看板だけではない。

地方の道の駅とかで売っている

名産品にもこの手のパッケージが、増えてきた。

筆文字の無秩序な増殖である。

飲食店の看板としては、個人的には、

シンプルな既成書体と、バランスのとれたデザインの

「酒処  ○○」とかのほうが、好きなのだが、、、、、。

先日も知り合いの女性コピーライターと話している時に

この話題となった。

彼女も私と同じ考えを持っていた。

さらに。

彼女は以前、どこかのお店のオープン広告で

上記の○田みつおさん風のコピーを書いてほしいと

頼まれたそうだ。

で、書こうとしたが、なかなか書けない。

単純なことしか書いてないのだが、どうしても不自然な

コピーになってしまう。

「あれは、人間ができていないと、書けないのよ」

と、彼女は、大きくため息をついていた。

そんなものかねえ、と相槌を打ちながら

私も実際に、この文書を書く前に、自分で書こうと思ったのだが、

やはり書けない。

やはり、あの文書は限られた人のものなのだろうか。

だから、余計に。

巷にあふれる、エセ物があまり好きではないのだ。

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